ぬいぐるみVS謎の集団
<3>
らしく、高くしたそこへ、セットの大道具にはほど遠い、植木やら花を邪魔者のごとく後ろへ並べたてた急ごしらえ…拙速極まる舞台上。
無い方がむしろ救われていただろう。隠す――幕は閉じていた。
ひとりテントを出て、幕の外側へ姿を見せる主任。同時、バンッと一回、火薬が弾けた音が鳴り、それが始まりの合図だとわかっている観客は、拍手で時を迎えた。
主任は拍手が収まりかけた頃合に、意外とよく通る声で話し始めた。
「え〜。良い子のぼっちゃん、おじょうちゃん、長らくお待たせ致しました。これより、空前絶後の超戦士、正義のぬいぐるみのお話が始まります」
不思議と、ざわめきが一挙に消え入った。主任は子供達の注意を引いていた。
歩きながら彼は語り出す。
「…ここはラクナマイトのある小さな王国。緑豊かで静かだったその国にも、魔物の影に脅かされるようになりました。町や村には兵士が配され、休み無く監視を行います。人里以外の外出を慎むよう、王からの令が出されます。…ところが! 名も無い村落での事。まだ幼い少年が、たったひとりで近くの森へ向かいました。兵士の目をかいくぐって。…なぜか? それは、彼のたったひとりの家族、おばあちゃんが病気で倒れてしまったからなのです。治すには薬が必要なのですが、村には残っていませんでした。大きな町から取り寄せる必要がありましたが、それまでおばあちゃんは持つかどうか…」
深刻な顔をして見せる。子供達は語りに聞き入っているが、テント内では『おばあちゃん???』となっている。
「…汗だくになり、走る少年…。彼は…よく面倒を見てくれる村長さんと、お医者の先生が一緒に話しているところを聞いてしまったのです。おばあちゃんの命は危うく…そして、救うための薬なら、近くの山奥に生えている木から採れるというのに…そう嘆くつぶやきも…」
それから主任は伏せ気味にしていた顔を上げて、テントと舞台を繋ぐ間――会場側からは死角となるそこ、僅かに外を窺っている瞳に、視線を送った。
アイコンタクトに、リイムは、
「少年って僕だよね…。木は…やっぱり……モーモーなのかな…」
「……」
リイムが振りかえろうとすれば、彼は何も言わず、静かに舞台へ上がっていった。
まるで重いものを背負っているかのような後姿である。
「…。あいつ、かなりへこんでるな…」
スカッシュが少々同情的に言うと、リイム達が口々に。
「木…。だからかな…」
「木…じゃあ、ね…」
「木だもんな…」
「木ぃとはなぁ」
「木…木…木…」
追悼でもするような顔がそこに五つと、そこで腕を組んだ彼と。
「同情する気があるなら、連呼してやるなよ…」
外では、主任の声が続いている。
「少年は一心不乱に走りました。向かう先はひとつでした。彼は以前、森に入って迷い込んだとき、不思議な木を見たことがあるのです。そこを目指して…走り続けたのです」
声が途切れた。主任は中央側から端に向かう。幕が左右に分かれていく。
「ほらリイム。どうも出番だぞ。とりあえず、モーモーに向かって走って行けばいいんだろ」
スカッシュが促した。
迷う暇など既に無かったが。リイムは一歩踏みだして、後ろを振り返り、
「行って来るよ…!」
一気に。光が差し込む方へ向かって飛び出した。
どれほどの広さがあるでもない。光に晒されたリイムは、自分を見る眼など気にすることもなく数秒の内に突っ切って、モーモーの前に着いた。
「はあ…はあ…」
一応なりに、前かがみになって見せる。両膝にそれぞれ手を置いて、呼吸を繰り返した。
「はぁ…は…はぁ…」
しばらく動作を繰り返して顔を上げる。見ている側といえば――観客席は不気味なほど静かなものだった。チープな舞台セットのせいでもあり、モーモーのその存在自体であり、リイムの姿でもあるだろう。『なんなんだ???』それが、ぴったりである。
リイムはちらりと見た。どうやら、大半は理解を超えているようだ。だが、自分は止まってはいけない。
「やっと、やっと着いた…。これで、おばあちゃんが…」
彼は練習していたときより自然だった。『おばあちゃん』という、予定外の存在のおかげか。
自分が補足する頃合と見たか、主任が再び話し始めた。
「しゃにむに走った少年でしたが、これも何かの導きでしょうか? 薬となる葉をつけた大樹に辿りついたようです。持ち帰れば、おばあちゃんも元気になるでしょう」
リイムはそれを聞いて即思った。
(葉…っていうと…モーモーの頭のアレ…?)
頭を見上げるも、モーモーは視線を返してくることもなく、突っ立っているだけだった。
「えっと…」
さすがに迷ったが。止まってはならないと再び言葉がよぎり、腹を据えた。リイムはジャンプして、モーモーの頭にある緑のもじゃもじゃを取った。
観客席側の反応は依然静かであったが、リイムは演技を続けた。
「よし、すぐに戻らなきゃ…」
「――少年はすぐに戻ろうとしました。が、しかし…彼に危機が訪れたのです!」
主任の張り上げた言葉に合わせて、ラビットマン、アルマジロン、とらおとこが舞台に踊り出た。
「へへっ…。小僧、ここは俺達のシマだぜ? てめえ、何しにきやがったんだ…? ああ、コラ? 答えやがれ!」
ラビットマン。凄みをつけようとしているのだろう、顔を歪めている。
「僕はただ…葉っぱを取りにきただけで…」
「葉っぱだぁ? そうかい、その持ってる葉っぱかい。けどなぁ…ボウズ。ここにあるのはみぃんな俺達のモンだ。勝手に入ってきたあげく、持って行こうってんなら、許せね…」
台詞が途切れたアルマジロンは、仰向けになってジタバタした。
まあ、威圧するポーズをとろうとしたのだろう。反りすぎて、後ろへ転がった訳だが。
リイムはとりあえずそれは無視することにした。
「これがないと、おばあちゃんが助からないんだ…!」
すると、とらおとこが前に出ながら野太い声を出す。役柄としては、一番合っていると言えた。
「ガキ…。そんなこと、俺達の知ったことじゃない…。さあ…その葉っぱをこっちへよこせ…でないと…痛い目だぞ…」
爪を出し、牙を剥いて見せる。威嚇するときの、低い唸り声。
じりじりと寄ってくる彼らに対し、リイムも合わせて下がった。そして程なく、後ろのモーモーに当たった。
少々描かれた眉が不自然に曲がったが、ラビットマンがにやりと笑って見せた。
「ほら小僧、それを渡すんだよ」
首をぶんぶん振るリイム。緑のもじゃもじゃを、ギュッと両手で抱える。
「いやだ…。これが要るんだ…! 持って帰るんだ!」
「聞き分けの無いガキだぜ。おい、覚悟はできてるかぁ…?」
アルマジロンが言って、主任が動いた。腕を広げ、舞台を指し、観客へ訴えようと。張り叫んだ。
「少年ピ〜ンチっ! このままでは哀れ、魔物の餌食になってしまいます! だからみなさん! 呼ぶのです! みなさんが呼べばきっとぬいぐるみは来てくれます! 少年を助けてあげてください! さんはい!」
『……』
演出が悪いせいであり、観客のノリが悪かったわけではないだろうが、ともあれ沈黙は気まずかった。
主任は頬に汗など流し、舞台上では…
(こういう場合は……リイム…ごめん…)
小さく囁いて、とらおとこが襲うように両腕を振り上げ――リイムを抱きしめる。
「ぅわっ…!」
リイムがやや驚いた側では、ラビットマンとアルマジロンも一緒になって彼を囲った。
(あっ、ずるーい!)
(リイムひとり占めかよ…!)
「わわわ…」
ある意味、彼がめちゃくちゃにされている場面。チャンスとばかりに、再び主任が声量を上げた。
「大変です! 早く呼ばないと! みなさん協力してください。ぬいぐるみを呼んでください! せーのぉ!」
『ぬいぐるみぃ…』
ようやく、ぼそぼそとか細く聞こえた。まばらで、力が無い。
今度主任は、もう逆切れでもしたようだった。
「ダメです!!! 小さい、小さい! 小さすぎますよそれじゃ! それでは到底届きません! もう一度です! いいですか! 行きますよ!? せーーーのっ!」
『ぬーいーぐーるーみいぃぃぃ!!!』
今度はやけっぱちなほどだった。とにかく素直な子供達が、しかられて精一杯叫んだ声だ。
「――待ちなさい! そこの魔物達! 寄ってたかって子供を襲うなんて、卑劣よ!」
ようやく舞台上にタムタムが上がった。びしっと指して、言った台詞はごく普通だったが、恥ずかしいらしく顔が赤い。
「おおおっ!!! ぬいぐるみが来てくれましたよ! これでもう大丈夫!」
主任の声は大げさめいていたが、反応は非常に現実的だった。
『牛じゃん…』
『牛さんが出てきたよ、ママー』
『ぜんぜん強そうに見えないや…』
『もっとかっこいいのが出てくると思ったのにー』
(私、何やってるのかしら…)
虚しい。虚しすぎる。しかも思ったのは今更過ぎる疑問だ。どうにもならない。
――しかしだ、そもそも『ぬいぐるみ』と分かっているのだから、強そうでかっこいいものを期待されても甚だ困る――が、それを子供に言い聞かせるわけにはいくまい…。
融通がきくはずも無い現実を呪ったあと、タムタムは改めて前を見た。リイム達の方は、依然めちゃくちゃだ。もみくちゃにされている一人は、本当にじたばたしているのかもしれない。
観念するしかない…。とりあえず思いは振り切って、彼女は出来るだけ考えないように、演技をすることにした。
「ちょっと、聞きなさい! 悪い魔物達! 私が相手になるわ!」
彼女の再度の言葉に、残念そうに振り返った彼らは。
「ちっ…。いいところ…だったのに…」
「てめぇ…何モンだ? 横取りするつもりなら、ただじゃおかねえぞ!」
「今なら見逃してやるぜ! さっさと失せな!」
向けられた鋭さ。迫真の演技に見えたのは気のせいか。だが…微妙に台詞がおかしい気も。
「ちょっと、私は助けにきたのよ! その少年を放しなさい!」
リイムはとらおとこに腕を握られていた。その有様は、衣装が乱れて、明らかに疲れている様子。
ラビットマンの描かれた太い眉が上がる。
「へっ…そうして欲しかったら、力ずくでやるんだな」
「どうよ?やるかぁ? こっちはいくらでも相手になってやるぜ!」
アルマジロンが、厚紙製の角を突き出す。威嚇だろう、まあ。
「引き下がるつもりがないのなら、そうさせてもらうわ」
どうせそうなるに決まっている事である。タムタムは視線から逃れたくて――早く終わらせたい気分で、とりあえず拳を出し、それらしく構えた。
「魔物は三匹、対してぬいぐるみは一人です! みなさん、応援してあげてくださいね!」
主任が言った端に、タムタムは飛び出した。とりあえず適当に手と足を動かせば、向こうが適当に合わせてくれるだろうと思っていた。
適当に動く前に、なぜか目を向いている彼らがいたが、気にせずに、
(あれ?)
動いていた。体が。よく分からないが、一回転したような気分だった。
「……」
気付けば、リイムが何とも言えない顔をしている。――と、周囲のラビットマン達がいない事にも気付いた。
どこへ行ったものやら…彼女は何気なく振り向こうとした。すると、一斉に高まったのだ。
『すごいや!』
『やったー!!! つよいつよーい!』
突然の歓声にタムタムは驚く。一体何があって会場が沸き立っているものか、見当がつかない。
しかし主任の言葉で下を見やり、理解はした。得心とまではいかないが。
「さ、さすがぬいぐるみです! 手下の魔物達など敵ではありません! あっというまに退場です」
それぞれは仰向けだったり、うつ伏せだったりと、そんな格好で舞台の下にいた。ぴくぴく微動していたり、苦しげな唸り声も聞こえる。
タムタムは少しだけリイムに囁いた。
(あそこまでするなんて、熱心ね、あの三人)
(え…?)
それ以外、リイムは返してくれなかった。数秒のことに過ぎなかったこともある。いつのまにか、舞台にスカッシュが上がっていた。
忘れ去られるのが早いというか、ざわめきは収まるのが早かった。彼が現れたことで、興味津々の小さな観衆は、すぐにそちらへ気を取られたのだろう。
タムタムは役を思い出し、リイムを庇うように構える。
「……」
出る前に渡されたものか、スカッシュは不気味な杖を持っていた。先端にいかにも〜というより陳腐な、髑髏付き。
雑音はかなり失せていたが、彼の声は全く聞こえなかった――舞台に出たものの、なぜか沈黙している。訝しげな表情を向けているだけで。
「…おおっ! 出ました! あれが魔物達を従えていた悪い首領です! さあ、どうなるのでしょう!?」
進行が止まってしまったと思ったのか、主任。
スカッシュが今更渋っているのかと思ったタムタムは、先を取った。
「あなたが、魔物を使って国を荒らしている人ね!」
「…そうだと言ったら?」
多少の心配は無用だったようだ。彼は応じた。演じていると意識するでもなく、気を張った感じもなく。ただ、注ぐ視線が何か気になるが。
それは無視することにして、タムタムは指を突き付けた。
「…ゆるせない! みんなが困っているのに! 何が目的?」
「話す必要は無い」
冷たく冴えた。次の言葉を呑むほど。
「……」
彼を睨んでいるということにして。実は嫌々言いながら、演技に自信を持っているのでは?と、内心タムタムは疑ったものだ。
「そう、話す気がないならいいわ。どうせ悪い事に決まっているんだもの…」
いきあたりばったりで、込んだ話しが考えてあるわけではない。それとなくぼかすのが最善だろう。話しはただ、流れにより相手が悪者、自分が正義の味方となって、お決まりの決着になればよい。子供達もそれを分かっており、望んでいるのだから。
「あなたの所業、見過ごすわけにはいかないわ。覚悟しなさい!」
そしてタムタムは、特に何も考えず飛び出した。
適当に拳や蹴りを繰り出せば、後はスカッシュが頃合でも見計らって倒れてくれるだろう、ラビットマン達のように。
深く意識はせず、咄嗟の反応と変わりは無い。だから無心に近い、何も考えずに飛び出した。
「えい!」
モーモーのようにパンチを、右拳を突き出せば、スカッシュが体を斜めにし、かわした事が分かった。だから続けて裏拳を放ったが、手応えがないので身体を回して左足を蹴り上げた。
「なにっ!?」
焦った様子を見せて、相手が後方へ飛び退く。タムタムは視界に捉えるなり、すぐに追いかけた。拳を引き、伸ばそうとすれば、スカッシュが杖を横に薙いだので、体勢を落として接近する。伸び上りざまに拳を上方へ突き上げたが、切り返された杖が迫ったので、後ろへ退いた。
その時スカッシュがちらりと横を見た気がしたが、タムタムは退き、足が着いた直後に突進していたので、彼が向いた方は見られなかった。既に腕が伸びていた。
「ま、まて!」
当たったのは翻ったマントだったようだ。無いに等しい手応えを感じながら、タムタムは台詞を返した。
「そう言われて待つ人なんていないでしょ!」
隙が僅か見えた。その間に半身になって、一気に右ストレートを放つ。
「くっ…!」
捉えた――と思えば、寸で、杖が阻んだ。ダメかと思ったが、かなり軟弱な杖だったらしく、触れた瞬間にあっさり折れる。
突き倒されたように、スカッシュが後方に倒れた。
これで終わりだと、タムタムは思った。
「お終いよ!」
「バカ! 待てと――」
それでは妙に馴れ馴れしい台詞だと感じただけで、タムタムは行動を続けた。――後は最後の一発。
「くそっ!」
せっかく終わると思ったのに、スカッシュは悪あがきか、折れた杖を投げてきた。かわす動作により、せっかくの流れが一旦止まった。
と、リイムが目の前に飛び出してきた。
「待ってよ! タムタム!」
呼ばれて彼女はぎょっとする。
――これではぶち壊しだ。
「ちょっとリイム! まだ終わっていないのよ!!!」
「いいからとにかく向こうを見ろ、タムタム!」
「もう、何よ二人とも!!!」
いらついたスカッシュの声に、タムタムは怒声で応じ、しぶしぶそちらを見やった。
もう…自分が演技を止めたところで、同じ事だと諦めがあったから。だが、
「…あれ?」
何があったと?彼女は一瞬我が目を疑ったものだ。いったいどうしたことか、熱心に見ていてくれたはずの観客がわめきながら方々を向いている。いや、バラバラに散って行くのだ。自分達を完全に無視して。
「な…何よ…」
急に脱力感が襲った。自分達がやっていたことは何だったのだ?
タムタムが呆けかければ、スカッシュは着けヒゲを毟り取り、投げ捨てると、露骨に顔を顰めて促した。
「…分かってないな? 上を見ろ!」
「へ?」
言われて見上げれば、なんと大型船が上空に浮いている――それで彼女は、何故こうなってしまったのか全て分かった。大変な事態に気が付いた。
「バイキング船!? 大変だわ! 人が集まっているのに!」
遭遇したことのある、魔物が駆る空飛ぶバイキング船。
我に返れば、街は全体がごったがえしていた。揃わない音全てが悲鳴であり恐怖のそれだった。人々がとにかく逃げようとして、混乱している。
「よりにもよってこんな時に…。あいつら…」
忌々しそうにスカッシュが吐くと、リイムが舞台から飛び降りた。
「行こう! とにかく救助が優先だ! 僕とスカッシュとモーモーで敵を引きつける。残りのみんなは町の人を誘導してほしい!」
「分かったわ」
頷くより早く、タムタムとスカッシュも舞台から降りた。
「こ、こっち…もりょ…りょうかい…」
ふらついた様子で返したのはラビットマン。そしてリイムは、まだ舞台上にいる相棒のモーモーを振り返った。
「モーモー! 行こう!」
呼ぶが、何故か彼は動かない。怪訝に思ったタムタムも声をかけた。
「モーモー、どうしたのよ!?」
しかし彼は何も答えなかった。ただ、非常に窮し、苦悩する困難な顔が見て取れたが。
まるで、絶望を訴えるような眼差しである。
そこで、何か思ったことがあったらしいスカッシュ。眉根を一回寄せると、明らかに我慢する口調で捲くし立てた。
「おい、モーモー…! あのな…もう木の役は終わっていいんだ! しゃべってもいいし、動いてもいい! ショーは終わりだ、終わり! さっさと降りろ!」
「え。そ、そうなのかモー?」
声に戸惑いを残しながらも、モーモーがやっと動いた。
律儀過ぎるというより、もといこれでは……。リイムとタムタムは声すら出なかったが、近くで強まった悲鳴がそれでも勝る。
「――魔物が降りてきた!」
後ろを振り仰げば。町を威圧するように、バイキング船は空に停泊していた。縄梯子をいくつも垂らしており、スケルトン兵のスカル・パイレーツがぞろぞろ降りてくる。既に降り立った魔物もいるようだ。
心が急いたが、リイムは肩越しに声をかける。
「行こう、二人とも! タムタム、みんな、町の人を頼むよ!」
「分かったわ…! サポートできないから、気をつけてね!」
やや不安そうな顔を見せながらも、タムタム。その声を既に後ろにし、リイムは駆け出していた。
<ぼやきが多いかも>
あー。あー。あー…。書くことないですね、まあ…。次は最後になりまして、ちょっぴり長めです…。
…今回一番救われないのは誰だろう…。もじゃもじゃモーモーかもしれないし、彼かもしれないし…。
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